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或るナース
ここはとある有名な総合病院、
そこに深夜休憩時間となった泌尿器科のナースが
仮眠室のドアを開ける。
彼女の名は仁美、泌尿器科の新人ナースだ。
「さっきの患者さん、びっくりするくらい大きかったなぁ…あんなの初めて見たよ」
ドアを開け暗い室内を歩いて
電灯のスイッチをONにすると
ベッドの上には
バスタオル1枚だけを羽織って眠る
1人の男性の姿が。
「え!何で?こんなとこに男の人が…!」
恐る恐る近づいてみるが男性は起きる気配がない
周囲を気にしながら仁美は少しずつ
男性へと歩み寄る。
「何か…もう、我慢できないかも」
穏やかな笑みを浮かべて男性の背中に
手を置いた仁美はそっと頬を寄せて目を閉じる。
それに気付いた男性は慌てふためきこう叫ぶ。
「え!どうしました?何ですか…あ…!」
男性の首筋から背中へと唇を這わせながら
仁美は言った
「もう少しだけ…このままで」
その瞬間、付けていたアイマスクを外して
男は大声で叫んだ。
「その声は…仁美!仁美だよな!」
「え…麻利央さん…麻利央さんなのね?」
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