前篇“気付かぬ気持ち”

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 古き良きを残しつつ、新しいものを取り入れた、そんな作りをした学校になっていた。  桜が教室に入ると、小学校からの友人で、同じクラスである笠桐(かさきり)美乃(よしの)と顔を合わせて、挨拶を交わす。  美乃は、ポニーテールに束ねた髪型をしており、167cmと女子にしては高めな身長をしており、全体的にスラッとしたら体型であり、良く言えばモデル体型。悪く言えばガリガリなそんな見た目をしている。  美乃「さくら、おはよ。」  桜「美乃ちゃんおはよ。」  美乃「ねむ〜。」  桜「今日もいい天気だね。」  美乃「それはそう。」  適当に駄弁りながら、明日の五月祭についての会話を始める。  五月祭は、5月1日に開催されるのが一般的であるのだが、今年のGWの関係で開催を遅らせる事を、事前に学校が知らせていた。
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