76 S

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76 S

 匡也の硬い指が胸の先をやんわりと撫でる。 「…んあ…っ、や…っ」  知らない 知らない こんなの…っ  半端に脱がされたパーカーが首の辺りで溜まってて熱い。 「…やんっ、あ、あ、あ…っ」  胸の先端に舌が触れてビクッとしたら、ちゅっとキスされた。そのままゆっくりと舌で舐め回されてる。  なになにこれ…っ  もう片方は指でキュッと摘まれた。また腰がぎゅんとなって重くなってくる。  今まであんまり気にしたこともなかった胸の先が、自己主張するみたいにじんじんしてきた。 「…は…っ、…あんっ」  ぺろんと舐めながら唇を離した匡也が、ようやくパーカーに手をかけた。  一度ちゅってキスしてから、スポッとパーカーを脱がされて、そしてまたキスをする。  覆い被さってきてる匡也のセーターが肌に触れて少しくすぐったい。  脱がす これ  キスしながら手を伸ばして匡也のセーターを引っ張り上げた。舌を絡めながら袖を脱がして、下にもう一枚着てるのに気付いてそれも引っ張る。  ずっとキスをしながら匡也の服を脱がしていって、頭を抜く時にやっと唇を離した。  うわ…っ  オレに跨ってる匡也が、ふるふるっと頭を振った。  更衣室で見惚れた匡也の身体。  格好いい…っ  匡也が屈んでくるのが待ちきれなくて、手を伸ばして引き寄せる。両手で匡也のシャープな頬を包んで口付けた。匡也がぎゅっと抱きしめてくれる。  肌と肌が直接触れてドキドキする。  匡也、体温高い 「…んっ」  キスしながら、同時にまた胸を触られた。  キスは気持ちいい。…胸は、よく分かんない、けど。  むず痒いような感覚が広がって、じっとしていられなくなる。  身体が捩れるのを、大きな手にやんわりと押さえられた。  唇が離れて目を開けたら、オレを見つめる匡也と目が合った。見つめ合ったまま、匡也が下に身体をずらしていく。 「あ…っ」  尖っている胸の先にちゅっとキスをされて甘噛みされる。    あっ、やばい…っ  口でされるとずんと腰に響く  …気持ち、いいかも…っ 「あ、あっ、あん…っ」  ねっとりと舌で転がされながら反対側は指で弄られてる。  じんじん、じんじんして喉が渇いて仕方ない。  どうしよ  ちょっとやばいくらい勃っ…っ  ぐいっと脚に硬いものが圧しつけられた。 「…あ…」  胸から顔を上げた匡也が、目元を赤く染めてじっとオレを見つめて近付いてきてキスをする。  あ、当たって…っ    キスをしながら興奮した身体を圧しつけ合ってますます昂っていく。 「…一回抜こ…、な…?」  唇を合わせたまま言われた言葉に小さく頷いて応えた。  あ、でも…どうするんだろ…  キスされてるし、どう動いたらいいか分かんない 「…んっ」  あ  ボタン…外された…っ    あ、あ、どうしよ…っ  ジッパーが…っ  ゆっくりと下げられていくズボンのジッパーの僅かな振動にも身体がぴくぴく反応してしまう。  でも、でもオレも…っ  薄く目を開けたら匡也と目が合った。視線を合わせたまま口付けながら、匡也のベルトのバックルに手を伸ばす。匡也が一瞬目を見張った。  されるだけ、じゃやだ  オレも匡也を愛したい  
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