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一度は無理矢理抱かれたことで熱が引いた体は、媚薬の効果でふたたび火が灯った。
少しでも動こうとするなら、砂の粒たちがオレの体をすべり、刺激してくる。
「――っん、あっ!!」
ほんのちょっとした、小さなひと粒の砂でさえもオレの体は刺激され、反応した。
耐えきれなくて喘いでしまえば、ヘサームのたくましい腕が伸びてくる。
「いやだっ、オレに触るなっ!! ああっ!!」
(父さんを見殺しにした、ワーリー王の飼い犬になんかに触られたくない!!)
疼く体に耐えきれないオレは、それでもヘサームの腕を振り払った。
なんとかしてここから逃げ出そうとするものの、やっぱり砂が体に当たるたび、痺れるような熱がオレを襲う。
「たとえ俺から無事に逃げ遂せたとしても、今の姿では他の男共にまた組み敷かれるぞ?」
――それでも。
「そっちの方がまだマシだ!! お前なんかと……王の部下なんかと同じ空気を吸いたくない!!」
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