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オレは、自らの蜜を垂れ流す反り上がった自身をヘサームの体に擦りつけ、淫らに腰を振って、その先を強請った。
もう、ヘサームが何者かなんてどうでもいい。
欲しいのは、ただオレに刺激を与えてくれるその人だけだ。
「より強い快楽が欲しいか?」
「んっ、んっ」
唇という拘束から解き放たれたオレは、尋ねられた問いに、何度も頷く。
「いい子だ」
……トクン。
これも、媚薬の効果なんだろうか。
薄い唇が弧を描き、微笑を浮かべるその表情が、オレの胸を大きく震わせた。
(ヘサームが格好いいなんて思うオレはどうかしている!)
奴は大嫌いな兵士だ。
媚薬のせいでなければ、そんなことを思うはずがない。
オレの葛藤を知らないヘサームは、高く反り上がっているオレを、手の中に包み込んだ。
「やっ、なんでっ!! それ、ああっ!!」
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