最終話

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そんな父の大きな背中を見つめながら、流星は思わず鼻歌を歌っていた。 今流行(はや)りの人気グループのこの曲は、流星のお気に入りだった。 十年後にこの曲を聴いた時、僕は今この瞬間を懐かしく思い出すのだろうか? 今日父が、僕と出逢った十年前を思い出したように.......。 流星はそんな事をぼんやりと考えながら、 父が歩いて行った足跡を辿るように、一歩一歩前へ進んで行った。 《了》
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