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 それから優羽は自室に戻り、兄の裕樹にメッセージを送った。 仕事中にも関わらず、裕樹はすぐに折り返し電話をかけて来た。 優羽が事情を説明し、岳大を迎えに行くと告げると、 「良かったなー。いやー本当に良かった! ちょうど近くで登山者の死亡事故があっただろう? だから俺もヒヤッとしていたんだよ。でも岳大さんなら大丈夫だって信じていたけどね! 流星は今日俺が迎えに行ってそのまま連れて帰るから心配するな! あ、ちょうど明日、明後日は保育園休みだし、なんなら明後日まで預かるよ。お前はしっかり佐伯さんの世話をしてあげなさい。きっとすごく疲れているだろうからな!」 優羽はまだ泣きながらうんうんと返事をした。そして、 「お兄ちゃんありがとう」 と言ってから電話を切った。  それから慌てて出かける準備をした。 岳大が戻ってくるのが何時になるかわからないので、とりあえず井上の為に温かいコーヒーを用意し、カフェで仕入れたパンを少し分けてもらい持って行く事にした。 そして防寒対策をしっかりしてから、井上の迎えを待った。
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