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激しく口付けを交わしながら、何度もナカを抉るように突かれた俺はそのままドピュッと達した。
「あ、あぁ……ん」
「ふふ、出ちゃったね? でも俺はまだだから、もう少し付き合って」
「あ……っ!」
荒い呼吸を繰り返す俺を、さっとうつ伏せにした彰は腰を掴んで持ち上げて。
「――ぁ、待っ、今イったば……っ、かぁあ!」
ズプッと再び一気に貫いた。
ナカを彰のでゴリゴリと擦られ、さっきまでとは違う場所を抉られる。
その強すぎる快感に俺は全身が痙攣するが、彰は腰の動きを止めてはくれない。
「蓮、噛みたい、噛んでいいでしょ? ね、番になってよ、俺だけの蓮になって」
ズンズンと奥を突き、ガジガジと革で出来たチョーカーに歯を立てられる。
“彰も俺だけのになってくれ”
繰り返し与えられる快感に麻痺した脳で必死にそう考える。
“番にして欲しい、彰のになりたい。でも……もし、もしも『ホンモノ』が、『彰の運命』が現れたら”
噛み痕だけが疼き一人ぼっちの自分。
居心地の良い俺好みに作られたこの部屋から、いつか俺のものが無くなってしまったら――……
「……や、だめ、ダメ……っ」
「……ッ」
いつもと同じ拒絶の言葉に少し息を詰めた彰は、そのまま更に奥を抉って劣情を放つ。
ゴム越しに彰の熱を感じ幸せに包まれ――……
……――そして少し、寂しく苦しかった。
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