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このまま噛まれたいという自身の欲求が背筋を走り、じわじわと脳を侵食する。
“このまま彰の番になりたい――……”
だけど。もしこれから先の未来で彰を失ってしまったとしたら。
彰が、彰の運命の番と出会ったとしたら――……?
ゾッとした。
誰よりも望み、彰からも望まれているとわかっているのに。
ぢゅ、と首に吸い付かれ、ゆっくりと歯を立てられる気配を感じ――……
「噛むな!!!」
気付けば怒鳴るようにそう叫んでいた。
俺の声にビクッとした彰は、そのまま何も言わずバックで強く何度も突く。
右腕で腰を掴み、揺するように荒く動かされパチパチと何度も目の奥に星が散り、その度に意識が何度もトんでは引き戻された。
“首……隠さなきゃ”
そう思うものの、いつもよりも激しい抽挿に俺は嬌声を零すしか出来なくて――
白濁しているはずの精液が、イきすぎて透明になるまで何度も繋がる。
いつもチョーカーの上から何度も何度も噛みつくくせに、俺が怒鳴ったからか首元に彰の吐息すら感じない。
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