3.きみの側で過ごしたい

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 それどころか誘うように色んな言葉を伝えてくれる彰が一言も発さないという違和感にやっと気付いた俺は、イきすぎてガクガクと震える体を叱咤しなんとかバックで突いている彰の方に顔を向けた。 「……あ、きら……?」  そしてその光景に、一瞬で青ざめる。  俺の項を噛む代わりに自身の腕に歯を立てているのだろう。  噛んだままの腕からダラリと血が滴る。 「な、おま、やめ、やめろって……!」  それまでに何度も達していたからか、それだけ衝撃的な光景だったからなのか。ヒートを起こしているはずなのに正気に戻った俺は、それどころじゃないと彰のを自身のナカから抜こうと腰を動かす。 「ひ、ひゃぁん!」  しかしそんな俺の動きを押さえつけた彰に無理やり奥まで一気に抉られ嬌声をあげた。  深く的確に俺のツボを抉るその快感でまた達しそうになるが、それでもここで流される訳にはいかないと必死に叫ぶ。 「と、止まれって、お前、血……っ、腕から血が出てる、からぁ……ッ!」  必死に腕を後ろに回し彰を止めようとする。  それでも彰は止まってくれず、その抽挿は彰がナカで達するまで続けられた。
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