2.きみのお部屋で過ごしたい

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2.きみのお部屋で過ごしたい

 オメガはヒートの関係上フリーランスの仕事をすることが多く、そういう俺も在宅メインのイラストレーターなんてものを仕事にしていた。 「あー、今回は仕上げ段階での設定変更とかないといいんだけどなぁ」  なんて呟きつつため息を吐く。 “もうすぐヒートの時期だし、出来ればそれまでに仕事上げちゃいたい……”  なんて考えていたタイミングでブブッとスマホが震えた。  メッセージを確認すると彰からだった。 『部屋の準備出来てるよ』  シンプルなその一文にほわりと温かい気持ちが溢れる。 「『了解』……っと、どうしよ。まだヒートまで数日あるけどもう行こうかな」
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