プロローグ:思い出したい記憶は必ずしもそのタイミングではない

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汗を額に浮かべ、少し苦しそうに、でもいずみを気遣って必死に耐えてくれる大和が嬉しくて。 「んっ、や、大和、大丈夫だから一気に···お願い」 その懇願に一瞬迷った様子だったが、小さく頷いた大和は痛かったら思いっきり噛んで、といずみの口元を自身の肩に持ってきた。 そしてグッといずみの奥まで一気に貫く。 その痛みで思わずいずみも大和の肩に思い切り噛みついて。 「「ーーーーッッ!!」」 そして二人のその“痛み”が、失った記憶を全て思い出させた。
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