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苦しそうに小さく息を吐く大和の様子に気付き、動きたいのに我慢してくれている事を思い知る。
「う、動いて、いい···わよ」
ビクッとした大和のソコは明らかに質量を増して。
「ちょ、大きくしていいとは言ってないんだけどっ」
「無茶言うなよ!くそ、可愛すぎるんだって···」
ぎゅうっと抱き締められ、首もとに顔を埋められると触れ合った大和の胸が自分の心臓と同じくらい強く鼓動しているのを感じて。
ーーー大和も、凄いドキドキしてる···
「いつから、す、好きだったの?」
「······ずっと。お前は俺の事弟みたいに思ってたみたいだけどな」
初めて喧嘩した時の事を言われたと気付き、そしてその時からずっとなのだと実感した。
「忘れてたくせに···」
「結局また好きになっちまったけどな」
そう自重気味に言われ、その言葉が胸を締め付ける。
記憶を失くしたこの2ヶ月は本当に楽しくて。
本当に幸せで。
「私も、好きになっちゃったわよ···」
「い、ずみ?」
「動くの!?動かないの!?」
「う、動きます!」
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