痩せると決めたらモテまして〜ジムで出会った筋肉イケメン御曹司はぽっちゃりな私への溺愛に悩まされているようです〜

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「ダイエット目的ならまずは全身写真を撮影しておいた方がいいですよ。ビフォーアフターで成果が目に見えれば、その後のモチベーションにもつながりますしね」 なるほどと思った。 「ああアドバイスをありがとうございます。さっそくスマホで撮りますね」 そこでなんと驚くべきことが! 「私が撮ってあげますよ。あっと安心してください。もちろんスタッフさんと一緒ですから。黒田くん辺りに頼んでみましょう」 ええ! なんでなんでこんな話になるの! 驚きと多少の躊躇はあったけれど、スタッフと一緒ならと思い、「ではお願いします」とつい言ってしまった。 筋肉美をもう少し堪能したかったという下心もあったのかもしれない。何度チラ見しても、はうっ_(´ཀ`」ヨダレがっ。 「了解です。あ、ちょっと待っててくださいね」 柳田さんはすぐに更衣室に入ると、Tシャツを着て戻ってきた。 ……ですよねww それにしてもTシャツのパツパツ感と言ったら。胸板の筋肉の盛り上がり、わかっていただけます? 言われるままにスタジオに移動し、鏡の前で立つ。 「私、カメラマンもどきもやってますので」 ジム備品の一眼レフを構える柳田さんがかっこよすぎて、思わず息を吸い込んでしまった。 「ほら優里さん、息止めちゃダメですよ。自然に自然に……はい笑って!」 柳田さんはスタッフの黒田さんと笑みを交わしながら、カメラを連写。全身写真、前からと横からを撮ってもらい、一緒にカメラの画面を覗きこんだ。 「うわあ、恥ずかしい」 ポヨンな体型。第一声がそれだった。自分自身、見慣れた体型とはいえ、改めて見るとやはり言うにあらず。 「何を言ってるんですか。全然恥ずかしく思うことなんかないですよ。白井さんには週に2回来ていただいてますけど、可能ならこれから週3にしませんか?」 スタッフの黒田さんがチェック表に目を落としながら言う。 「はい、週3来ます! です」 「あとは食事リストの提出も引き続きお願いします。管理栄養士と作成したメニュー表も後でお渡ししますね」 「はいお願いします」 そして「優里さん、ダイエットってすぐに目に見えた効果が出るものではないから日頃からコツコツ続けるのが大切かなって思うんです。筋肉もそうですから」 柳田さんが自分のスマホをスイスイっと操作してから、画面を見せてくる。 そこには、細いが普通の体型の柳田さんが写っていた。 「私も昔はこんなんでしたが、地道に筋トレをした結果、こうなれました」 と、Tシャツを少しめくる。チラ見えした筋肉がとても魅力的だった。ちょっと鼻血出そう。´д` ;
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