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「うーん、もしかしたら先生も近くにいたりするかな、と思ったんだけど⋯」
王家の影としての仕事もしてる先生の気配を探れる訳もなく。
まぁ、現状影としての仕事は殿下の性的趣向の確認くらいだったけど⋯
「先生ならまとめてくれるかなって思ったんだけどなぁ」
と呟いた。サポートキャラではあったが話を上手くまとめたりするサポートなんて私に出来ないし。
かすかに「ひえっ」と先生の声が聞こえた気がしたが、それもきっと気のせいだな。
「ねぇ、リザは前世の事ってどれくらい覚えてる?」
こっそりクーゲル様に耳打ちされて、考える。
「私の前世は⋯」
あれ?名前は何だったかな。
今転生してるということは死んだってことよね?何で死んだんだったっけ⋯?
「ちょ、だから近いって言ってるしファルビア嬢って呼べとも言ってるだろ?!」
慌てて割り込むアリアを見て笑ってしまう。
「私は、リザ・ファルビアです。それが今の私の全てです」
だってゲームは終わったんだ。
もしまた化身が現れたとしても皆がいれば大丈夫。
「そうだな、俺もクーゲル・モスコットだ」
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