最終話.大好きな大好きな可愛い坊っちゃん

7/7
前へ
/46ページ
次へ
「あっ、だめっ!んんっ、や、奥っ、それ以上挿入らな――――あぁあっ!」  幾度となく与えられる快感に下りてきていた子宮口。  その子宮口の入り口を無理やりルーペルト様のモノが抉じ開け、その更に奥まで捩じ込まれると、ぶるりと大きく震え熱いものがナカで一気にひろがる。  ビュクビュクと止めどなく注がれるその情欲が、この夢のような出来事全てが現実だと教えてくれるようだった。 「イメルダ、愛してる」  額に汗を滲ませたルーペルト様に射貫くように見つめられた私は、こんなに幸せでいいのかと思うほどの愛に包まれていて。 「私も愛しております」  心から溢れるように出た一言。  その言葉を聞いたルーペルト様の深緑の瞳がじわりと滲む。  嬉しそうに微笑んでくださったルーペルト様の瞳に映った私は、まるで花が綻ぶように穏やかな笑みを浮かべていて。 “見間違いかしら”  そうかもしれない。けど。  ――大好きな貴方の前でだけは、可愛く笑えていますように。  まるで永遠を誓うように、私達は重ねるだけの口付けをそっと交わしたのだった。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加