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私の言葉が効いたのか、遠慮を捨てたらしく弾力や重さを確かめるようにぐにぐにと私の胸を揉んでいた坊っちゃんは、まだ少し遠慮気味に親指の腹で乳首を擦った。
“!”
手のひらが掠めたのとは違う、意思を持って触れる行為。
遠慮気味だったその指は、いつの間にか弄ぶという言葉がピッタリなほど乳首を中心に触れはじめていて。
「立ってきたな」
「はい。そうやって刺激されると案外簡単に立ってしまうものでございます」
「痛くはないか?」
「敏感な部分ですので、立ったからとすぐに強く弾いたりはせず労りながら徐々に強い刺激へ変えられるのがよろしいかと」
私の説明を聞いた坊っちゃんは、ふむ、と少し考え込む。
“まぁ!悩まれる姿はすっかり大人びておられるわ。壁画、壁画にするべきではないかしら。王城の壁画にいたしましょう、王族の顔は思い出せませんがウチの坊っちゃんの方が麗しいに決まっておりますし”
それとも金貨のデザインにすべきと嘆願書を出すべきか……と考えていた私を現実に引き戻したのは、指とは違う熱いものが突然私の乳首を這ったからだ。
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