第一章 王族

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 エレガントなデザインでありながらも、着心地は非常に快適で、身に纏うだけで高級感を感じられた。  美桜は、これまで経験したことのないような上品な寝巻きに身を包んで、女性らしい雰囲気を味わえた。  クレアが入れてくれたハーブティーを飲み終えたところで、次第に眠たさが襲ってくる。  天蓋つきのベッドは慣れないものだと思いながらも、美桜はベッドに横たわった。  寝心地はいいものの、寝つきは悪いだろうと予想していたが、意外にもすぐに眠りにつくことができた。  おそらく、緊張と興奮による疲れが溜まっていたのだろう。  美桜はこの夜、王国での新しい生活に思いをめぐらせながら、ゆっくりと深い眠りへと誘われた。
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