序章

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03 アーデリア王国  外国人の名だ。  美桜はエリオの名前を聞いてほほ笑んだ。 「エリオ・ハーヴィングさん。  これからお世話になると思います。  ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」 「ああ」  エリオは表情をやわらげながらも、目の奥に謎の影を宿した。  美桜は、彼になにか気になることがあるのではないかと思い、エリオットに問いかける。 「エリさん、どうしたんですか?  気になっていることがあるように見えるのですが……」  エリオットは驚いた表情を見せたが、すぐに笑顔に戻る。 「ミオの観察力はすごいな。  たしかに、おまえに話さなければならないことがある。  でも、それはまたあとにしよう。  いまは、おまえを安全な場所に連れていくことが先決だ」  美桜はエリオの言葉に納得し、彼を信じて進むことにした。
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