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役に立たなくなった空は
ずっと今でもぼやけた夕焼け
思い出す背中
君の皺くちゃな顔をさ
浮かばせるたび
まだ何にでもでなれるよ
ああ、二人はきっと馬鹿さ 馬鹿さ
面白いくらいに
すれ違う手と手の間
それは愛だ 愛だ
正義も犠牲もないそんな世界
正解のない世界
それでも届けるよ
確かなこの僕を 僕を
君に
落とした日々探しながら
そっと見渡すぼやけた夕焼け
疲れた街並み
君の皺くちゃな顔をさ
浮かばせるたび
まだ何だってできるよ
できるよ
できるよ
できるよ
ああ、二人はきっと馬鹿さ 馬鹿さ
戯けてみたりして
揺れ動く言葉の間
それは 愛だ 愛だ
正義も犠牲も交うこんな世界
正解のない世界
それでも届けるよ
確かなこの僕を 今日も
僕の 僕の 愛だ
「……」
「あーあ。どうせならもっとちゃんとした曲作って欲しかったなぁ」
そう言いながら、僕はまた一口コーヒーを口に含んだ。
苦い、まずい、美味しくない。
まぁいいや、あともう少しだから。
「えぇ? 私は結構好きだけどなぁ。ほら、歌詞とか切なくて素敵じゃない?」
「うーん……確かにそうかもしれないけどさぁ。やっぱりちょっと物足りないというかさぁ……」
「もうっ! わがままなんだから!」
彼女はそう言って頬を膨らませた後、楽しそうに笑った。
あぁ、可愛いな。
「ねぇ、次はどんな曲が聞きたいの?」
彼女が首を傾げて訊ねてくる
「私はこんな素敵な曲、君がいるのに、もっと聞きたいなんて言うと思ってたの?」
そんな話をしていた
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