依り代に選ばれた子

九話

　また別の蔦が、月希の小さなブリーチを下げ、まだ成長段階のモノを濡らしていく。前を濡らしながら後ろのお尻の穴も濡らし、ツブ……と両腕を縛ってる蔦と同じようなものが尻の中に入っていった。
　蔦は一本二本と増えていき、その存在感を増していく。
「あ゛ぁぁぁっ……やだ…やだやだ気持ち悪い……おぇっ…」
　それは入口付近だけではなく、腸の奥深くへ深くへと進んでいき、月希を内蔵から変えようとしているかのようだった。

　尻の中を何本もの蔦に弄られている気持ち悪さ、未発達の前の部分を弄られ嫌なのに気持ちよくなっていく。
　胸を弄られ首筋を弄られ嫌なのに昂らされていく。
　チョロチョロチョロチョロチョロ…。精通がまだだったそこは静かに尿を漏らした。
「はぁはぁはぁ、ははっ、粗相はダメだって言われたのに…もういいだろ…離せよ…」

　終わった、試練は終わったんだと勝手に思ったものの御稲様の中では終わりではなかった。後ろの穴から蔦は出ていかず、先程までと同じように前の性器も弄られ、口の中にも蔦が入ってくる。噛み付いてやろうか、考えたものの神様に楯突いたら何が起こるか分からない怖さがある。口を瞑ろうとしても細い蔦は隙間を作り入ってき、喉も通過していく。
　上から下から蔦が自分の中を自由に荒らしていて気がおかしくなりそうだった。

　責め苦に疲れて気を失いそうになると、尿が出る部分にも入ってこようとし月希を覚醒させる。
　いつ終わるとも分からぬ地獄の時間に体中の穴という穴から水分が出、カラカラになり外が白み始めた頃やっと、月希は解放され気を失った。