エマ・ブラウン

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「手紙書くよ、たくさん! それから電話も! もしエマが嫌じゃなければ、だけど……」 「……ふふっ。もちろん、嫌じゃないわ。待ってる」 「うん……あっ、それから! 大学は英文科に進むよ! もっと英語を勉強して、将来はアメリカに行く! だから……」 「だから?」  ユウの言葉がパタリと止まる。頑張って口の形を変えているけれどなかなか言葉として発せないみたい。  しばらく待っているとユウは「これからもよろしく」とだけ言って、落胆したみたいに肩を落とした。  まぁ、ユウにしては頑張ったじゃない。しょうがないから最後は助け舟を出してあげるわ。
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