ウクライナの自由の道

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 台湾でユーリ―の家族の物語を書き終えた後、僕は窓の外を見つめた。太陽は輝いており、空は青い。この空は、ウクライナにも続いている。 「ユーリー、そしてウクライナのみんな、また、必ず会おう」  僕は、そう呟く。  今は2023年。つまり、ロシアがウクライナに侵略戦争を仕掛けた後の話だ。ユーリーは台湾人の妻と子供とポーランドに住んでいるため、他の家族もポーランドへ連れて来たいと思った。しかし、彼の家族たちは、八十歳の祖父母を始めとしてロシア人と戦おうと決めたのだ。彼の勇敢な曽祖父と同じように。  あの頃は、こんな風にまた、ウクライナとロシアが戦う日が来るとは思わなかったけれど。 「絶対に、会おう。約束だ」  僕は空に手を掲げる。ユーリーに繋がる、この空に。 空は青い。どこまでもウクライナの旗のように青い。自由を求める人たちのために、今日も空だけは、青く澄んでいるのだ。  
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