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翌日、里紗は興奮気味に私に宣言してきた。
「私、桐弥を絶対にメンバーにしてみせる‼︎」
「里紗、桐弥なんだ?」
「そーいや綺羅は誰推し?同担拒否だよ」
「私は惺」
「おー…。惺かー」
この日から、私たちの生活は彼ら中心になった。家族だけじゃなく友達にも手当たり次第惺に投票してもらえる様に頼んで回った。
毎日アクセスし、3月1日からは投票と最新情報をチェックし続けた15日間。携帯のデータは惺のスクショだらけ。5日目と10日目の経過発表ではどちらも3位だった。
何人組になるか発表されていなかった事もあり、全くもって気の抜けない戦い。
そして、投票最終日から5日後、運命の日にFive-fifthsメンバーとして惺がステージに立っていた。
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