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自分の作品が書けたら、今度は分析できるようになって下さい。客観的に自分の作品を分析するのは結構、難しいです。作品を読んでくれる協力者がいる事が大事です。エブリスタで作品を公開するのもいいと思います。ここは読者様の反応がわかりやすい場です。面白ければそれなりの反応が返ってきます。つまらなかったらスルーなので、書き手にとっては辛いですが。😅
人気ホラー小説「リング」の著者、鈴木光司先生はリングをシナリオセンターで作ったとおっしゃっていました。
シナリオを書くとみんなの前で読むのですが、みんなが怖がったり、驚いたりした反応を見ながら書いたそうです。その結果、大ヒット作の誕生につながったという訳です。このように読者の反応を知るという事は大切な事です。
どうしても自分の作品は見る目が甘くなります。書き上げたら日にちを空けてお読みになる事をお勧めします。そしてキャラの行動に矛盾はないか?伝えたい事は書けているか?ポイントは絞れているか?などチェックして下さい。作品を声に出して読む方法はお勧めです。私はワードで書くのですが、ワードの閲覧モードに音声読み上げ機能があります。ワードに読んでもらってチェックもしています。
あと、私は超読者家の旦那にもチェックしてもらいます。
小説を書き始めた頃は文章がおかしいとよく言われました。それから納得感、説得力が足りない、理屈が通っていないも言われました。急に主人公がこんな事をする理由がどこにも書いていないと言われて、よく言い合いになっていました。作者は作品の事を全て理解しているので、書いていない事も脳内で勝手に補完してしまうんですよね。でも、第三者から見ると全然説明が足りていなかったりします。
最初に謎を提示するなどの伏線を張るのはいいですが、張った伏線は全て完結させて終わらせて下さい。最後まで謎が解明されないまま終わるともやっとした作品になります。それが狙いならいいんですけどね。
人様の作品を読む事も小説を書く力になります。ただ読むだけではなく、分析して下さい。この作品はこういう構造で、元になっているのはシェイクスピアのロミオとジュリエットだなという事がわかったり、こうやって伏線をいれるのかとか、ここが今までにない新しい視点だなとか、主人公の追い込み方がえぐいな等、見えてきます。
小説、映画、テレビドラマ、漫画など、エンタメ要素のある物は全て研究材料になります。
感情を動かす物語はどういう構造になっているのか? という視点で私はいつもエンタメ作品を見ています。面白かったらExcelにポイントを書いています。それがネタ帳になります。どんな主人公で、何をする話か、面白かった点はこういう所で、という所はチェックしています。
次回はキャラの作り方について触れようと思います。今日もお付き合い頂きありがとうございます。
2023.5.31
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