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おまけ その2-1 ハシビロコウがたいせつ・前
酔った時に出るのは、本当の人格。
新年会の日、俺は飲むペースを完全に誤っていた。
数日前に彼女から振られて少し自棄になっていたのもあるし、年明けから忙しさが増していて若干調子を崩していたのもある。
「宮西さんがこんなに乱れてるの、珍しいですね」
そう、後輩の松本に言われた。
「無口な松本が話し掛けてくるのも、珍しいね」
そう、返したけれど。そんなに醜態をさらしているのだろうか。少し自重しよう。
愛佳ちゃんと松本の間に入ったのは、助けたいという気持ち半分、愛佳ちゃんと話したいという気持ち半分だった。
割と迷った。だって、松本は、愛佳ちゃんとどうにか話すきっかけを作りたかったんだろうし。あいつ、いっつも失敗してる。相手の状況と反応、見えてない。
愛佳ちゃんと話したいと思ったのは、まさに新年会当日、上司にお酌をしている姿を見て、意外と胸が大きいことに気づいたからだ。それまで愛佳ちゃんに興味なんか全然なかったし、そもそも職場の人をそういう目で見ないので、気にしたことがなかった。
正直に言おう。俺はおっぱいが大好きです。
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