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第4話「宿屋の危機2」
やがて、ごろつきの一人がどこかから銀のペンダントを持ってきた。
それは、アメリアの母親のたった一つの形見だった。
「やめて! それだけは!!」
アメリアは、ごろつきにすがって、ペンダントを奪い返そうとした。
が、ごろつきはアメリアを蹴り飛ばし、殴ろうとした。
その瞬間、ごろつきは何者かに殴られて吹っ飛んだ。
「ぎゃあーー!!!!」
何と、アメリアを救ったのはアクアだった。
「何だ、てめえは!!」
目を血走らせて怒る、バーンズを睨みアクアは言い放った。
「俺は、アクア=ブレイドス! この宿の用心棒だ。」
「てめえ、許さねえぞ!!」
ごろつきをけしかけるバーンズ。だが、アクアは凄いスピードで動き
アメリアのペンダントを取り戻し、男達を一人残らず、素手で倒してしまった。
「覚えてろ!」
バーンズは、捨て台詞を吐くと逃げていった。
「用心棒って言っていたけど、いいの? うち、お金ないわよ。」
心配するアメリアに。
「ああ、気にしないでくれよ。一宿一飯の恩義ってヤツだ。」
アクアは、大きく笑った。
「ありがとう。アクアさん。とても、強いのね! スカッとしたわ。
でも、これで宿も続けられなくなるかもしれないわね……」
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ここまでお読みいただきありがとうございます。
第5話に続きます。
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