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新しい生活
「ええっ、ここは俺たちの家って事?」「じゃないか?辿り着いたんだから」
「だけど、本当に、この家を貰っても良いのかな」
「緋芽、王様は、何と言っていたんだ?」そう聞く青樹に
「島へ行けば、お前が進むべき道は、分かるって、言われただけ」
「随分、大ざっぱだな~」「私、島にも、お城が有って
人が居るって思ってたから」
「お城か~まだ、無いとは言えないが、、この島を探検し終わるのは
結構な、時間が掛かりそうだな」
この鬱蒼とした森は、5メートル進むだけでも、ずいぶん時間が掛かる。
島の全てを、見て回るには、何カ月も掛かりそうだった。
メモは、もう一枚有った。
「この島で、一年暮らし、地形の全てと、四季の全てを学び
レベルを、最高まで上げるのだ。
一年経ったら、一番高い山の頂上へ行け、そこには箱が有るが
レベルが足りないと、箱は開かない。
箱が開いたら、中に入っている鍵で、屋上の扉を開き
未知の世界へ進むのだ」と、書かれていた。
「こんな物、誰が書いたんだろう?」
「さぁ、俺達、この通りにしないと、いけないのかな」
「取り合えず、屋上へ行って見ようよ」と、皆で屋上へ行くが
外へ出る扉には、鍵がかかっていて、出られなかった。
「この扉、壊せないのかな?」と、緑が言う。
「駄目だ、魔法で封印されている、きっと、山の上に有ると言う
鍵じゃ無いと、開かないと思うよ」と、青樹が言った。
皆は、すごすごと、また会議室に戻る。
「一番高い山って、2000メートルを超えているけど」
その部屋の壁に貼っている、地図を見つけた、金が言う。
地図には、島の全景や、山の高さや、湖の広さなどが書かれていたが
建物だと記されていたのは、この屋敷だけだった。
「どうやら、お城は無いようだな」「人も、居ないようですね」
「この島には、我々だけって事ですか」「そう言う事になるな~」
「先に進むには、ここを拠点にして、レベルを上げるしか無いんだろうな~」
「最高のレベルって、100?」と、白が聞く。
この時点で、青樹は88、ほかの皆は75だった。
「さぁ、よく分からないな~」「分からない事だらけだな」
「とにかく、この家が、今日から俺達の住家になるって事だけは、確かだな」
「早速、住み易い様に、片付けようぜ」「お~~っ」
と、言う事で、皆は、屋敷の中を掃除して、沢山有る部屋から
それぞれ、好きな部屋を選び、自分の部屋にした。
緋芽は、青樹の隣の部屋にした。
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