第一部: 薄れゆく月の下で

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第一部: 薄れゆく月の下で

白紙のページよ、私の深い苦悩と不眠の旅を繰り返し書き留めよ。私の絶え間ない怒りに嘆き、苦悩の深淵に消えてしまえ。私は暗闇の夜の中をさまよう哀れな生存者であり、自らの墓の壁の間を彷徨う者だ。私には睡眠は異邦人であり、蒼白な夢に収めようとする恋い焦がれる者だ。 私の日々は不眠に包まれ、壊れた考えが交錯する。私は孤独な時間の中で一人立ち尽くし、宇宙が静寂に浸っているその古き時に存在する。私は疑念と絶望に抱かれた浪人であり、旅の終着点がどこになるのか分からない。私の旅は不眠に溺れ、内なる声が全て鎮まるまで続くのだろうか?それとも狂気の夢の回廊で自分の理性を失うのだろうか?
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