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……ほんと、喜多嶋さんてなにもかもが綺麗だよな。
美雨に見とれつつ恭平は声をかける。
「喜多嶋さん、頼むもの決まった?」
「うん」
すかさず、恭平は手を上げる。
「お待たせいたしました。ご注文をどうぞ」
恭平は無言で美雨に目配せして、先に注文するよう促す。
「デザートセット、サバランとホットの紅茶、ストレートでお願いします」
「デザートセット、プリンとアイスコーヒーで」
「デザートセットおふたつ、サバランとホットティーのストレート、なめらかプリンとアイスコーヒーでお間違いないでしょうか?」
「はい」
「かしこまりました」
店員が去っていくと、美雨はふふっ、と楽しげに笑った。
「坂口くん、またなめらかプリンにしたの?」
「あ……いや、初めて食べた時すごく旨かったから」
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