逢
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「出掛ける支度なら とうにしておりましてよ」 社交界でも“若薔薇”と 誰れもが謳う泉橋寺紹子。 小藩なれど譜代の直系・ 泉橋寺家の掌中の珠、紹子。 二十歳の麗しい容姿は、 子供の頃から有名で、 各名家が縁組の名乗りを あげてきたのだけれど、 見事に射止めたのは、 維新の功労で爵位を頂戴した、 下級武士の出である 今泉家の嫡男・兼貞。 紹子より八つ上という 年回りも悪くはないが、 なによりも那須から白河に 至るまでの領地の主、 この点が紹子の家では 悪くないどころか 好都合だったのだ。
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