プロローグ

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プロローグ

 玄関の方へと歩き出そうとする少女の腕を掴み、そのまま自分の方へと引き寄せて、後ろから抱き締める。 「……雨が止まなければいいのにね」  少女の耳に息がかかる距離で囁いてみる。 「……え?」 「だって、このまま僕らがもう少しだけ2人きりでこうしていられる理由になるでしょ?」
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