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雨露さんの方を見ると頬が染まっていた。
雨露さんが深呼吸をして私をしっかり見て「好きです。」
そんな事を言った。それだけで止まらず「わたしがずっとそばいられるわけではありませんが、あなたの笑顔を私のものにさせていただきたいのです。」
「お付き合いをさせていただけませんか。」
雨の音と同じくらい胸の音が鳴り止まない。
私は深呼吸をして、さっきの雨露さんと同じように、雨露さんの目を見て言う。「私もあなたに惹かれていました。離れるのがとても苦しかった、けどまた会えて、改めて自覚しました。あなたが必要だって。私で良ければお願いします。」
数秒だと思うが、とても長い時間だった。
雨露さんは、「こちらこそよろしくお願いします。」と言っていた。
私は喜びが沢山だった。
今年の梅雨は雨露さんと沢山過ごそう。
そう考えた。
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ということで、このお話は、
雨が結んでくれた、運命の赤い糸
っていうお話でした。
<確かに「雨よ降れ」と思うときも、
「晴れてくれ」と思うときも両方あると思う。
<雨が少し憂鬱じゃなくなるように作られたお話らしいよ。
あと、毎年梅雨入りすぐの雨の中、バス停で、抱き合っている男女がいるとか居ないとか…。
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