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名里(なり)。ナリというのは、俺の弟。そして、俗にいう腐男子。この学園のノーマルの、8割を占めているのが腐男子。え、怖いんだけど。この学園、生粋のノーマルほぼ居ねーじゃん。 「稜!!!!!!」 「ふぇ!?」 「さっきからずっと呼んでるんだが?」 「えっ!嘘、すいません。」 うおおおおおお、はっず、「ふぇ!?」ってなに、「ふぇ!?」って、はっず!!。 「..何か用ですか?バ会長。」 「稜、手紙だ。」 「手紙、ですか?」 会長が持っている、俺宛の手紙をそっと、慎重に手に取る。不特定多数からの手紙は読む前に処分してもらってるはずだから、家族か、友達か、知り合いか、親戚か。   <佐賀倉 稜様 佐賀倉 名里より> 「っ!!......!」 動悸がすごいことになっている。一度唾をのみ、慎重に、慎重に。 ぺらっ <拝降、親愛なる兄上、綾様へ> 兄さま、お元気ですか?めんどくさいんでささっと言っちゃいますね。 もうすぐ転校生がやってきます。王道展開でも何でもいいので、僕に、萌え供給をくださいね?命令です。できなければ..。どうなるかお分かりですよね?父上にはもう話してあります。誰を巻き込んでもいいので、頼みましたよ?.まあ、もちろん、僕意外ですけど。 <佐賀食名里より> 血の気が引いていく。終わった。それに転校生...。ってか王道展開って何。「どうなるか」、か。 俺がなぜ弟なんかにビビっているか。それにはちゃんとした理由がある。決して俺がもともとビビりなだけじゃない。違うからな?...俺は一回、「どうなるか」が「どうなった」になったことがある。単刀直入に言うと、掘られt、...。これ以上は言えない。はずすぎて。ふつうやるか?「仮にも」血の繋がってる「お兄ちゃん」に対して。んで、俺はそれ以来ナリに逆らえなくなったってわけ。弟に。
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