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「...、ばかいちょぉー?」
「ん〜?」
「風紀です。」
「げっ、マジか?」
「マジです。」
ほんっと嫌い。風紀。何で風紀がここにい、_あぁー、体育祭の書類か。会長の。
「みっくーん?遅いよぉ、もう何日延ばしてると思ってんの?」
「三日。」
「バ会長、そんなに延ばしてもらっていたんですか。」
ごめん。紹介し忘れてた。バ会長、(生徒会長)。名をみっくんこと 与瑞 聖月(よね みずき)。世界の第四財関、与財関の跡取り。すっげー金持ち。んで、今来たのが、風紀副委員長、名を屶義 蒼(なたぎ あお)。名前は爽やかくんだが、実際はすっげ一軽い。ついでに風紀委員長の事も紹介しておく。名を 神楽弥 竟(かぐらや つい)。こちらもすっげー金持ち。世界の第四財閥、神楽弥家の跡取り。てかさ、俺の周りどうなってんの?スゲー奴ら多すぎん?wwまあ、こんな学園にいるからなんだろうけどさ。
「りょーちゃんの方の書類は?」
「え、..。 出してませんでしたっけ。」
「うん。出てないよ?デジタルじゃないほうのやつ。」
「えぁッ、すいませんっ!!」
資料が山積になった俺の机のどこかにあるはず。机の上、それか、引き出しの中か、又は下か。今の俺の机の状況を聞いて、分かってもらえただろうか。生徒会役員が五人も抜けた今、忙しさは限界に達している。
「すぐ出します!!」
まず机の上、引き出し。無いってことは..、机の下か。仕方ない。俺は地面に寝そべって、資料に向かって出来るだけ手を延ばす。
ガタッ
あ、ヤバい。机の上の物が落ちてくる。迫りくる痛みに耐えるため、ぎゅっと目をつぶる。が、何時までたっても痛みが来ない。ので、そぉっと、目を開ける。
そこにあるのは綺麗な白のサラサラした髪。それから、黒と銀のオッドアイ。怖いほど整った顔面。会長だ。
「!?会長!?な、んで」
「大丈夫か?稜。」
「二人とも大丈夫!?」
「は、はい。でも会長が、」
俺に痛みが来なかったのは、会長が俺の上に覆いかぶさって、俺を守ったから。
「俺は何ともない。それより取れたか?書類」
「はい。」
「..、あの、あ、ありがとうございます。」
「、、、。」
「な、何ですか、何か言ってくださいよ。」
「いや、お前そんなこと言えたのかと思ってな。」
「なっ!どういう意味ですか、それ!」
「みっくん?りょーちゃん?書類、早く!」
「え、えぇ、すいません。」
「あぁ。」
蒼に書類を渡す。その時会長が渡した書類の量。どうやったらあそこまで溜まるものなのか。
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