第三章:指環は嵌めたまま

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***** 「じゃ、ちょっと昼飯食ってくるので」  この病院の食堂はこの時間帯なら混まないと経験側として知っている。 「ゆっくり食べてきなよ」  優衣さんは穏やかに頷いた。  だが、早めに戻るつもりだ。  面会時間は限られているし、今は離れた場所にいて戻ったら優衣さんの命が絶えているのが怖い。
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