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僕だけの呼び方*
先輩とお付き合いする事になって、数週間。
毎日がとても楽しい。
今日は先輩の家でお家デートをしている。
「なぁ、あお、敬語やめない?」
「突然なんですか?」
「他人行儀で嫌だ
せっかく付き合ってんのに」
あー、今日も先輩はかわいい。
「あと名前
先輩って呼ばれんの嫌」
「うーん、なんて呼べばいい?」
「あおはなんて呼びたい?」
「誰も呼んでない呼び方がいい
お友達はなんて呼ぶんですか?」
「敬語」
「あっ……」
「アッキーが多いかな?」
あきとくん?
呼び捨て……はできないかな。
あきちゃん、あーちゃん、あっくん……
「あっくんは?」
「あっくん?」
「あーちゃんでもいいよ」
「また独特なセンスだな」
「どっちがいいですか?
あっくんにしようかなって思いますけど」
「どっちでもいいよ
あおが好きなようにしたらいい」
「じゃあ、あっくんにします!」
「あおー、また敬語ー」
「なかなか抜けないです……」
「敬語で喋ったら今日はキスもエッチもしない」
「えっ、ヤダ!」
「罰があったほうが早く直せるだろ?」
「うん……善処します」
「おい!」
「いや、これは違うよ」
言ってるそばから敬語を繰り出してしまう。
急に変えるのは難しい……。
その後も敬語を連発してしまい……
「そんなに俺としたくないの?」
先輩の冷たい視線が突き刺さる。
急には無理だよ……
「ごめん、あっくん
癖が抜けなくて……」
「……」
「機嫌直して?
どうしたら許してくれる?」
「……」
拗ねられちゃった。
どうしよう……。
「……いっぱいフェラさせて」
「フェラ?」
「あおのいっぱい飲みたい」
「えっ!?」
あっくんが変態発言をした。
でも好きだからゾクゾクしてしまう。
「いっぱいさせてあげたら許してくれる?」
「うん、許す」
「分かった、じゃああっくんの好きなだけやってもいいよ」
「挿れたくなっても我慢な」
うぅ、我慢できるかな……。
僕をベッドに座らせて、股間に顔を埋めて扱きながら舐め始めた。
ジュボジュボと音を立てながら吸い上げられる。
時々僕の方を上目遣いで見てきてキュンとしてしまう。
「アッ……ンンッ……」
グッとあっくんの喉奥深くまで咥え込まれる。
どのアングルのあっくんもかっこよくてドキドキしてしまう。
「あっくん、ダメ……
もう……出ちゃう……」
僕の言葉を無視して、上下に激しく扱きながら同時に吸われる。
「アッ……イクッ……!!!
アァッ……ダメ……ン……ッッ」
あっくんの口の中に思いっきり出してしまった。
それをゴクリと飲み込んだ。
「おいし」
ペロリと舌を舐めて、今出したばかりなのにまた僕のものを舐め始めた
「あっくん、なんでまた舐めてるの?」
「きれいにしてるだけ
休憩して、もう1回
次は顔射してもらおうかな?」
「ちょっと……あっくん、アッ……♡」
またあっくんの手技でイかされて、望み通り顔面に射精した。
慌てて拭き取る。
あっくんのかっこいい顔を汚してしまった。
「ごめん、あっくん」
ペロリと口を舐めながら
「うーん、おかわりしよっかな?」
その仕草がエッチで、僕のどうしようもないあそこはまたまた勃ちあがってあっくんに食べられた。
「あおはまだまだいけるでしょ?」
「ヤダ、もう無理
許してー」
あっくんに泣きついて許してもらった。
無理だと思っていたけれど、あっくんとまったりしていたらムラムラしてきて、エッチもちゃんとした。
できるじゃんと笑われた。
こんなにしてて、僕大丈夫かな。
「気をつけるからね、敬語と呼び方」
「うん
俺にも嫌なことはちゃんと言えよ?」
「分かった
あっくん大好き」
ご飯を食べて、今日も送ってもらった。
また窓からあっくんのことを眺める。
好きがどんどん募っていく。
あっくん……か。
顔がニヤけてしまう。
特別な呼び方が恋人になった事を実感させる。
夜風を浴びながら、愛しい人の後ろ姿に大好きと呟いた。
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