0人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな感動的な場面にあって直輝は無邪気だった。
「何もしてないじゃなくて、これからしてくれるんでしょ?」
「え?」
「は?」
「何言ってんのこの子は」
戸惑う両親とジロー選手に、直輝は元気よく声を上げた。
「僕の手術が成功したらホームラン見せてくれるんでしょ?今日はそれを見に来たんだからね。約束だよ」
「え?あ、あはは。が、頑張るよ」
少し会話を交わした後、試合前のバッティング練習があるからと、ジロー選手は部屋を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!