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「あれ!ゴリゴリのいかつい車だったかもしれませんよ!」
彼女は急に、声を上げると…数メートル離れたところに停まっていた車を指差していた。
彼女が言うゴリゴリの…。
「うん?ゴリゴリ?えっ?」
俺もその車を指差し、彼女に尋ね返すと彼女は照れくさそうに可愛らしく笑っていた。
そんな可愛らしい彼女に…俺はすぐに笑顔になっていた。
「あ!もう、いいです!伝わらないのなら…ペラペラだから忘れちゃって。」
「フッ…優子が韓国語がいいなら、韓国語で話す?」
「さん!で…オネガイシマス。」
「え?呼び捨て嫌い?」
俺は運転席の扉を開けようとする彼女の手をつかんだ。
「あ!もう…勘違いするから、お触りもなし!」
「フッ、俺は構わないのに。」
あ。
ちょっと…お馬鹿な感じで接しようと思っていたのに。
「おっ…オレとか、も!禁止。」
彼女は真っ赤な顔をしていた。
よかった。
とにかく、うん。彼女を見つけられてよかった。
突然現れたオレに動揺する姿が可愛かった。
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