第七章 時間

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「それが理由?」 そんな気がしたけど…。 「えー悪い?」 悪態ついて彼女は、俺に言い放った。 「あ!悪いね。」 そう決断をしてしまった思いや、そのイライラを俺にぶつけてくれたらいいと思った。 「今日会った俺に?フッ、聞く必要ある?悪いって…知ってるのに。」 俺の言葉に彼女はうつむいてしまったが…俺は後悔はなかった。 「知ってるに決まってるじゃない!」 これで、二度とそう思わないでくれると思ったからだった。 どんどん、俺に怒りや思いをぶつけてくれれば…。 「消えたい!それでも私は、消えたくなった。この流れる今のこの時間から消えてなくなりたかった。」 「…消えたいって、俺とこうして話してても?今?消えたい?」 「え?それは…。」 彼女は真っ赤な顔をして、俺に背を向けていた。 「な!何がわかるの?」 振り返ったかと思ったら、頬を膨らませ声を荒げていた。 「さっき会ったばかりじゃない!」 真っ赤な顔をして、鼻の穴まで膨らませていた。 「だね、けど。時間なんて、関係ある?」 俺と出会えて数時間… いや数分でもよかった。 「え?」 ドキドキさせる言葉でも言えば、彼女の決断を決行することなく忘れてくれれば。 と、さっきまで色々と考えて話してきたが…。
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