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「それが理由?」
そんな気がしたけど…。
「えー悪い?」
悪態ついて彼女は、俺に言い放った。
「あ!悪いね。」
そう決断をしてしまった思いや、そのイライラを俺にぶつけてくれたらいいと思った。
「今日会った俺に?フッ、聞く必要ある?悪いって…知ってるのに。」
俺の言葉に彼女はうつむいてしまったが…俺は後悔はなかった。
「知ってるに決まってるじゃない!」
これで、二度とそう思わないでくれると思ったからだった。
どんどん、俺に怒りや思いをぶつけてくれれば…。
「消えたい!それでも私は、消えたくなった。この流れる今のこの時間から消えてなくなりたかった。」
「…消えたいって、俺とこうして話してても?今?消えたい?」
「え?それは…。」
彼女は真っ赤な顔をして、俺に背を向けていた。
「な!何がわかるの?」
振り返ったかと思ったら、頬を膨らませ声を荒げていた。
「さっき会ったばかりじゃない!」
真っ赤な顔をして、鼻の穴まで膨らませていた。
「だね、けど。時間なんて、関係ある?」
俺と出会えて数時間…
いや数分でもよかった。
「え?」
ドキドキさせる言葉でも言えば、彼女の決断を決行することなく忘れてくれれば。
と、さっきまで色々と考えて話してきたが…。
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