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「え?あっ…まぁ、その…ね?関係はなくはないか…うん。」
ドキドキしていたのは、俺の方だった。急に自然と話していた自分に戸惑い、彼女と同じ表情をしていた。
「え?なに?」
彼女は真剣に、俺の一言一言に耳を傾けてくれて聞き返してくれていた。
優しいその眼差しに、照れくさくなって…。
「うん?」
とびっきりの俺の笑顔を魅せると、ごまかしたくて言い訳を考えていた。
「俺、今さっき…日本語で話してたつもりだけど?韓国語がよかったのか?は?え?」
ち、違うな…。
「フッ…アハハッ。」
彼女は急に声を上げて笑いながらも…溢れ出す涙を何度も拭っていた。
まっ、いいか?
ここにこうして、俺のそばにいてくれているんだし…。
「優子…さんは、俺をコンビニの駐車場に捨てて置いていかない?」
彼女に返事を求め、頷くのを見届けると俺は車を降りた。
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