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第八章 運命
アイスカフェオレがいいと言った彼女の飲み物と、俺も同じものを両手に抱え車に戻っていると彼女は助手席に座っているのが見えた。
俺の姿を見るなり、彼女は車から降り駆け寄ってくれて飲み物を受け取ってくれた。
「あ、ありがとう。」
彼女の気配りに胸が、ぽかぽかしていた。
「え?お礼を言うのは私なのに?ありがとう。飲み物の代金は…財布車だから、くるまにもどってからでいいよね?」
「あ、いらない。」
彼女の歩くスピードに合わせて、車に歩き出した。
「優子の作るご飯ごちそうになるからこれくらい。」
「私のご飯?行くのは、実家だから絶対母のご飯がいいって…フフッ。」
「まあ、そうなのかもしれないけど…。」
「あ、ひどいな。」
そう言いながらも、彼女は笑みを浮かべながら、助手席の扉を開け車に乗り込んだ。
運転席に座った俺の顔を見て…優しく俺に微笑んでくれると、そっと俺のそばに近づいてきた。
俺の心臓はすぐに反応していて、彼女に聞こえるんじゃないだろうかと思うぐらいドキドキ音をたてていた。
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