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第三章 演出?
「え?」
は?知ってるってなに?
私のこと、俳優さんが知ってるわけないじゃない!
「うん?」
彼は目をパチパチさせて、私の口からこぼれた言葉を聞き返していた。
よく見ると…にてる人なのか?
私は目を細めてみて、目を見開いて彼をガン見していた。
「ナニカ?ついてますか?アハッ、日本語ホント、難しいね。」
アハハッと笑いながら、彼は私に背を向けたけど…?
「めっちゃ、日本語ですけど?」
私は平然と、彼の前に回り込むと顔を覗き込んでいた。
「あーそうですね。ソウデシタカ?え?フッ。」
彼は目を合わせようとせず、言い訳を考えているようだった。
「はい、そうですよ!」
すぐに答えた私に彼は目を丸くして、驚いているようだったけどフッと、優しい笑顔をこぼすと私をまっすぐ見つめてくれた。
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