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「僕は、うん!」
とびっきりの笑顔をする人って本当にいるんだと言わんばかりの眩しい笑顔だった。
「優子に会いに、ここにいます。」
はっきり言い切ると、私の腕をつかみ、私はあっさり抱き寄せられていた。
え?
どういうこと?誰か説明して!
抱きしめられてるこの心地良さについ、身を委ねそうになりながらも彼の顔をみたくて彼の腕に包み込まれながら顔を上げていた私。
「現実ですよ。」
彼は意地悪な微笑みを見せていた。
「あ!」
私はすぐに彼から離れると、辺りを見渡した。
「優子?…どうかした?優子!」
名前を呼ばれ、どうやら私は不信感からか?
彼を睨んでいたようで…急に彼は申し訳なさそうな表情を浮かべながらも、
もう一度私を呼ぼうか迷っているようだった。
贅沢にも私は彼に名前を呼ばせるよう、うながしていた。
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