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面談は、十五分ほどの間で行われた。
「中間テストは成績を下げましたね。足の怪我の影響があったのかもしれませんが」
「はぁ、すんません……」
冬馬の学力テストの結果などを見ながら、大学進学の意思を確認し、候補の大学をいくつか絞っていく。
「いや、単なる気の緩みですよ。もう治ってるんだろ?」
「ん、まぁ……」
「こいつ面倒くさいとかいって、予備校にも通わないし。余裕こいてて大丈夫なのかなと」
「そうですか。私立大学の捻った問題は慣れが必要だと思いますから、予備校に通われていないなら、過去問題集を解く必要はあると思いますが」
「ですよね。普段もこの調子で、ご迷惑をおかけしていませんか。何につけても面倒くさいばかりで」
「ちょっ……、うるさい、余計なこと言うなよ」
洋子が咳払いをしたので、冬馬も口をつぐんだ。
「藤川くんは目立った苦手科目はありませんから、得意科目の国語を活かして、丁度良いところがあれば推薦を狙ってみてもいいかもしれません」
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