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家に帰ると私は椿のリストを見る。
どれもこれも私が出来るけど避けてきたものばかりだった。
「こんな面倒なことやりたがるなんて、椿はかわってるなあ」
私はぼやいたが、なんせ寿命の交換の契約をしたのだ。今更反故にするわけにはいかない。
「明日こそはリストを消化して椿に報告しよう・・・」
そう言うと一人きりの不味い夕食を食べ、お風呂に入ってYouTubeを見た。
そこでふと椿のことを思い浮かべる。
私と会っている間は椿はいつも笑って元気そうにしているけれど、病室にいる時はどうなのだろう?
すごく気になるけど、椿と会うのは桜の下でと約束したからそれを破るわけにはいかない。
約束を破るともう2度と椿に会えなくなるような気がしてこわかった。
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