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その日の夜、私は誰もいないリビングで過ごした。 買い置きしてあったお菓子を食べて、深夜番組を見て、それを繰り返すと胃が限界に達してトイレで全て戻して。また食べてテレビを見てトイレでもどす。 それの繰り返し。 虚無だった。 何も考えられなかった。   お父さんは言っていた。私が死ねばよかったと。 それはそうだろう。 両親共に男の子を心待ちにしていてようやく出来た男の子だったから。 今でも撤去されていないベビーベッドに突っ伏して死んだ弟に思いをはせる。 「私があの時死ねは」 私はその夜お父さんが置き忘れたネクタイで首を括った。
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