9人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
目が覚めるとそこは病院のベッドの上だった。
「・・・」
声がうまくでてこない。
私が目覚めたことに気付いた看護師さんがお医者さんを呼んできてくれた。
「この指が何本かわかるかな?」
そう聞かれるが声が出ない。
「喉が潰れているからしばらくうまく喋れないかもしれないね。じゃあ指差して教えて」
私は指で3を作ってみせる。
「うんうん。脳には問題ないみたいだね」
そう言うとお医者さんは私の頭に手を乗せてヨシヨシとなてでくれた。
「私にも同じ年頃のむすめがいるから・・・君が生きていてくれて嬉しいよ」
その一言で私は声がでない状態だったけど嗚咽をもらして涙をポロポロこぼした。
最初のコメントを投稿しよう!