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レコーダー
私が1時的に過ごす事になったのは街から少し外れた緑の多い場所に立つ綺麗な施設だった。
そこには最小限にまとめられた荷物が置いてあり、私は荷解きをあっという間に終わらせてしまった。
「ふう・・・ここも個室にしてもらえて良かった。こう言う時だけ親が稼いでくれていて良かったって思うよ」
私は今回の件で両親への思慕は完全に断ち切ることが出来た。
もう期待をしないので、気持ちも幾分か楽になった気がする。
夕食前に私の紹介が行われた。施設の子供達は皆仲間が増えたと喜んでくれていて、とても居心地がよかった。
夜1人部屋に戻ると椿のことを思い出して涙を堪える。
(会いたい・・・)
そう思いながらわたしは眠りについた。
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