遠くの星

4/7

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
「こんにちは。桜です。椿はいますか?」 たどり着いたのは大部屋で6人の人が入っているようだったが、今はカーテンの閉まったベッド以外誰も人がいなかった。 「桜?本当に桜なの?」 カーテンの向こうから声がすると、シャッフルとカーテンが開いて椿が顔を覗かせた。 心持ち、顔色が良くなって肉もついていて顔色もよかった。 私は涙がボロボロ溢れて止まらなくなった。 「椿いー!!」 足が自然と走り出す。そして椿に抱きついていた。 壊さないようにそっと優しく抱きしめて。泣き続けた。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加